前回は網膜色素変性症の検査として一般的な「視力検査」と「眼圧検査」について説明しましたが、今回は「視野検査」について説明します。
視野検査
正面前方を見ている時に、上下左右前方どの位の範囲を見えているかを調べる検査です。
視野に異常をきたす病気は色々ありますが、眼の病気の初期は中心部から悪くなるとは限りません。
私のような網膜色素変性症は中心部以外から欠けていくことも多く、緑内障は中心部からではなく鼻側又は上部に小さな見えない部分が現れてきます。
また、脳の病気でも視野に異常をきたすことがあります。
検査は私が苦手な暗い部屋で行います。
巨大なピンポン球を縦半分に割ったような半円球状の検査機器の中心を見つめながら検査します。
部屋が暗いので、その検査台まではいつも検査員の方が案内してくれます。
検査機器の前に座り、その機器の向こう側に検査員が座り、マンツーマンで片眼ずつ行われます。
所要時間は約30分ぐらいです。
視野検査には「静的視野検査」と「「動的視野検査」の2種類があります。
動的視野検査は、光が周辺の見えないところから中心に向かって直線的に移動したり、ジグザグに移動したり、速度を速めたり遅くしたりしてきます。
静的視野検査は、光が動かず明るさが様々な小さな指標が点滅します。
どちらも、検査自体の流れは同じです。
検査の流れとしては、片眼ずつ行いますので検査しない方の眼を卵型のシールで隠します。
検査の流れ
- 病院によっては半球状の機器ではなくコンピューター画面で検査をするところもあり、内容も若干違うところがありますので詳しくは病院にお尋ね下さい。
自分の眼はどの検査を受けるかは、初診の問診で症状を伝えることにより医師が判断して疾患の予測をたて検査を行います。
その問診の症状を正確に伝えることが大切です。
眼科を受診したときの問診では、
- その症状がいつからか?
- そのときの症状は?
- どんな現れ方だったか?
- また、どのように見えたか?
などを詳しく伝えることで必要な検査を絞り込むのに役立ちます。
例えば、
- 明るい所と、暗い所ではどとらが見えにくいのか?
- 近い所と、遠い所ではどちらが見えにくいのか?
- 全体的に見えにくいのか、部分的に見えにくいのか?
- どちらの眼がおかしいのか?
- 両目で見た場合が見えにくいのか?
- 片眼で見たほうが見えにくい
- 見え方がおかしい
など、前もって正確に伝えることが大切です。