二人の勇者に拍手!

二人の勇者に拍手!勇気をもらいました。

「網膜色素変性症」を患っている私は、仕事業務にはほとんど差しさわりはありませんが、外出時や日常生活においては全て独りではという訳ではなく手を借りることも多々あり、家族や周りの方々には、感謝の毎日です。

少し前の話ですが、お客様とお話をしていた際「この前の「R-1ぐらんぷり」を見ました?」と聞かれました。

内容を聞いてみると、R-1ぐらんぷりというのは、漫才のM-1グランプリの一人版で、コンビやトリオでなく一人で芸を披露するコンクールで年に一度行われ、予選を勝ち抜いてきた芸人さんの決勝戦だけがテレビで放映されるとのことでした。

お客様が先日たまたまテレビを見ていたら、そのR-1ぐらんぷりが放映されていたそうです。

私は、R-1ぐらんぷりを今まで見たことがありませんでしたが名前だけは知っていました。

そのときふと、子供がR-1を録画しておこうとか話をしていたのを思い出し、その夜子供にR-1を見せてもらいました。

芸人さんが3つのブロックに別れ決勝戦は3人で戦います。

そして優勝したのは「濱田祐太郎」さん、ほぼ全盲の方でした。

もうブックリしました。

決勝戦をを終え審査員の投票で優勝者が決定するまでのわずかな時間「濱田さんがんばれ!濱田さんが優勝!」と祈っていた自分がいました。

濱田祐太郎さんは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の漫談家で生まれたときから目に障害があり左目は見えず、右目は明暗が分かる程度らしいです。

小学校6年のときにテレビのお笑い番組の漫才を聴いてお笑いが好きになったそうです。

視覚特別支援学校に通い、きゅう師等の国家資格を取得されていて、吉本総合芸能学院に入学される資金はアルバイトで貯めたそうです。

その後、苦労を重ね今年ついにR-1ぐらんぷりの優勝を勝ち取ったのです。

私の苦労は濱田さんの苦労に比べれば恥ずかしい想いです。

喋りも流暢で内容もおもしろく、感動と勇気をいただきました。




今年はオリンピック、パラリンピックが開催されました。

みなさん過酷な練習を積み重ね国の代表となり一生懸命競っている姿は感動そのものです。

中でもパラリンピックの選手のみなさんには頭が下がる想いです。

スロバキアの選手、マレク・クバツカ選手は全盲のスキーヤーです。

技種目の男子スーパー大回転は時速約50キロもでる競技で視覚障害の中で全盲はマレク・クバツカ選手だけです。

ガイドの声だけを頼りに疾走します。

テレビで見ていても怖さを感じます。

標高差約600mのコースを駆け抜けて行くマレク・クバツカ選手が頼りにするのは大声で叫ぶガイドさんの声だけです。

声をよく聞き取り、方向やスピードを調節して旗を通過していきます。

普通でしたら声援など聞こえてきますが、一切音はありません。

テレビから聞こえてくるのはアナウンサーと解説者、そしてガイドさんの声だけです。

強風でガイドさんの声が聞きづらい悪条件の中でも懸命に滑る姿には涙が出てきました。

マレク・クバツカ選手は幼い頃からスキーが好きでした。

しかし9歳の時、事故で視力を失ったのです。

手助けなしには生活ができない毎日。

そんな状況に落ち込むことも多くなったそうです。

そんなある日、父親から「目が見えなくてもスキーをもう一度やってみないか」と勧められたそうです。

スキーの素晴らしさを体全体で感じ、どんどん夢中になって、抱え込んでいた悩みや苦しみが吹き飛びました。

最初は転んだことも多かったそうですが、スキーなら“自由”に動くことができる! 一番リラックスできる時間だそうです。

視覚障害の子供たちへ、マレク・クバツカ選手から、のメッセージです。

目が見えない人のほとんどはスキーをやっていません。
なので 私みたいに目が見えない選手がたくさん出てきてほしいです。
自分の好きなことを大切にしてください。
何でも自分が満足することをやるのが1番重要です。

何かに向かって黙々と進む、大切なことだと思います。

網膜色素変性症等、視覚障害で、多くの方が、悩みや苦しみを持たれていることだと思います。

私もその一人です。

皆さんの中には、悩みの中に悩みを見出したり、無理に悩みや苦しみを作っている自分が居てないでしょうか。

濱田祐太郎さん、マレク・クバツカ選手の活躍を見て、感動、勇気をもらいました。

自分にできることはたくさんあります。

そちらに、心の目を向けていきましょう。

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