非アルコール性脂肪性肝炎

非アルコール性脂肪性肝炎(nonalcoholic steatohepatitis)は、NASH(ナッシュ)と呼ばれ、アルコールをまったく飲まない人や、少しだけ飲むという人が罹る脂肪性肝炎のことです。

脂肪肝は、中年以降には多くの人がその状態になり、中年世代の「証」とされ、病気とは関係ないと考えられてきました。

ただ、近年は若い人の脂肪肝も多く、問題になっています。

脂肪肝には2つのパターンがあります。

①単純性脂肪肝

この中で、病気に進行する可能性があるのが非アルコール性脂肪性肝です。

単純性脂肪肝は治療の必要がありませんが、検査等で双方を簡単に見分ける方法はありません。

②アルコール性脂肪肝

「お酒に強いから肝臓が強い」と言う人がいますが、これは「過去の常識」です。

お酒が強い人は弱い人に比べて、アルコール代謝酵素があるということで肝臓の強さと直接関係しません。

アルコール中に含まれる糖分の摂りすぎが問題であり、これが原因で脂肪肝に進んでいきます。

アルコールを止めれば、アルコール性脂肪肝は解決できますから対策は比較的簡単です。

しかし、残念ながら簡単に止められない人が多いのも事実ですね。

問題は「NASH」

◆問題は、アルコールが原因でない脂肪肝から肝炎に進行してしまう病気(NASH)です。

  • 大量の飲酒(ビール500ml缶×3、日本酒3合、ワイングラス3杯、焼酎1合、ウィスキー1杯(ダブル)をしないのに、肝臓が障害され肝炎に進行する病気です。
  • 脂肪がたまっている所に活性酸素が反応して、炎症を起こして進行していきます。
  • 肥満、糖尿病、高コレステロールの方に多く、特に中高年女性に多くみられます。
  • 10人に1人が肝硬変になり、肝がんへと進行します。

一般的に症状がなく、症状が出た時には肝臓の機能は危険な状態と考えてください。

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