網膜色素変性症
延寿孝夫(えんじゅたかお)

漢方延寿堂薬舗の延寿孝夫(えんじゅたかお)です。

プロフィールでも少し触れていますが、
私は十数年前から網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)という「目」の病気を患っています。

網膜色素変性症は視力が極端に低下し暗い所も見え辛くなり、残念ながらスポーツ的なことはできない状態です。

ところで、ここ数年「目」に良いとされる「ルテイン」を配合した健康食品のお求めの方が増えています。

「加齢黄斑変性症という失明率が高い疾患にルテインが良い」と米国から伝わって以来、日本でも人気が上昇し機能性表示のサプリメントまで出てきています。

ルテインを飲用する加齢黄斑変性症の方が全て快方に向かわれているわけではありませんが、時代の経過により加齢黄斑変性症という難病に小さな光を注ぎ込んだのはまぎれも無い事実です。

しかし、私の網膜色素変性症にはまだまだ時間がかかるのでしょうか・・・。



結婚して1年も経たないころだったと思います。

休日は外に出ることが多く、夕方になると目の痛みを感じていました。

そのときは「紫外線が強かったのかなぁ」ぐらいしか思っていませんでした。

それから数ヶ月が経ち、ある日の夜、自転車に乗っていると「目の前に急に人が現れる」という現象を体験しました。

そんなことが2~3回続き、よく考えるてみるとそれは現象でもなく、私が見えてなかったのでした。

そのころ、夜(暗いところ)になると見えにくいのは感じていましたが、実はすでに視野の一部が欠けていたにもかかわらず自分では今まで通り正常に見えていると思い込んでいるために、急に目の前に人がいるという感覚だったのです。

当然ながら「これはおかしいと」思い病院に行きました。
診断の結果が「網膜色素変性症」でした。

もう、網膜色素変性症を発症していたのです。

そのときは頭の中が真っ白になり、とにかく今後どうなるのか医師に一生懸命質問をしたのを覚えていますが、自宅に帰ったら何を質問したのか覚えていませんでした。

いわゆるパニック状態だったわけです。

その日から1~2ヶ月は暗い日々を送っていたと思います。

しかし、このままでは何も前には進まない、もしかしたら進行を緩やかに出来るかもしれない、うまく行けば進行をストップできるかも、治るかもと思い職業的な知識を生かし、とにかく前に進もうと決めました。

実は、私にやる気を促したのは妻でした。

落ち込みが長かった私を妻が手を引っ張るように、時には背中を押すように、二人で前進しました。

目によい漢方薬や健康食品を調べ、量や組み合わせ、最新の情報など二人で必死になって研究し試しました。

また、身体全体を見て治療方針を決めていただける方が九州のお寺におられるという情報があり2回ほど足を運びました。

常に大きな目標と小さな目標を立て、色々なことに取り組みました。

この病気に対して漢方薬や健康食品の効果は非常に解りにくく、1~2年単位で飲用して効果がないと思えば別のものに変えていきました。

月日が経つうちに、はじめのショックや落ち込みも徐々になくなり、気持ちのコントロールができるようになりました。

あの日からもう20年近く経った今、視力は少し落ちていますが、日常生活にさほど不便はなく、進行も緩やかになっていると思います。

今、私がこうやっておられるのも、妻や子供、そしてこれまで勤務してきた職場の周りの皆さんのおかげだと思っています。感謝しています。

約10年前でした。

毎年1回検診を受けている大阪のH病院の医師に、

「このままだったら約2年後ぐらいから急な下り坂が来るような。・・・・」

と落ち込むようなことを言われましたが、冷静に受け止め、飲用しているものをいくつも替えながら、ついにベストな組み合わせに辿り着きました。

現在4種類の漢方薬、健康食品を飲用しています。

目によいミネラル、目の血流をよくする漢方薬、目の気のめぐりを良くする漢方薬、目の栄養剤の健康食品です。

網膜色素変性症は、まだ治療方法はありませんが、私の20年近い体験と職業柄の知見によって、日ごろの生活は維持できる方法があります。

網膜色素変性症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談してみてください。

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